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日本歯周病学会 第5回信越・北陸地区臨床研修会 2024/3/24

「歯周治療のために欠かすことのできない適切な歯周検査と診断」

 

長崎大学病院 口腔管理センター

鵜飼 孝

 

日常臨床や検診において歯周状態を評価することは頻繁に行われている。歯周状態を適切に評価するにはアタッチメントレベル、歯周ポケットの深さ、エックス線写真の読影や歯髄の状態などを総合的に判断する能力が必要である。血液検査データなどと違い、歯周検査は実施する者により異なった結果が出る可能性がある。歯周組織の炎症部の面積を表す指標であるPISA(Periodontal Inflamed Surface Area)を出すためにも正確な歯周検査力が必要となる。適切な検査力なしに正しい診断はできず、正しい診断なくして適切な治療を選択することはできない。また、治療の正しい評価も適切な検査力に基づくものである。歯周治療において歯周検査力は欠かすことのできない技術であるが十分にできていない場合も多いように感じる。

今回の研修会では歯周検査の重要性、その手技のポイントや検査結果の意味するものに関して理解を深めていただけるよう説明させていただきます。



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