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長崎大学病院
口腔管理センター
全身麻酔手術に向けて
口腔内の細菌は、誤嚥性肺炎などの術後の重篤な合併症の原因です。術前術後は口腔内を清潔な状態に保つことが必要です。
また、動揺が大きい歯や外れそうな補綴物があると、挿管時に脱落の危険を伴うため、術前に処置を行わなければいけない場合があります。
心臓血管手術の場合
重度の齲蝕や歯周炎が感染源となり、感染性心内膜炎を引き起こす場合が
あります。全身状態を考慮しながらの治療が必要となります。
臓器移植手術の場合
免疫力が落ちるため、齲蝕や歯周炎があると症状が増悪する恐れがあります。術前の治療が必要です。
口腔管理の流れ
〈入院前〉
問診、口腔内診査、レントゲン撮影
口腔内に問題がないかの審査を行います。また、顎骨内に病変がないかの
診査のためにレントゲン写真を撮影します。
〈診査の結果、術前に処置が必要になった場合〉
歯科外来において治療します。全身状態によっては入院下で治療を行います。かかりつけ医があり、そちらでの治療を希望される場合は、連絡状を作成します。
〈入院後〉
術前口腔ケア
歯石の除去、歯面・舌・口腔粘膜の清掃、消毒
手術前に、外来で歯科衛生士が専門的な口腔内の清掃を行います。
セルフケアのやり方についても説明を行っています。
術後口腔ケア
手術の翌日に病室またはICUに往診で伺い、口腔内の状態の確認と清掃を行います。
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